日光浴で自分を殺菌する

除菌ではぬるいから、「殺菌しろ、滅菌しろ‥」とつぶやきながら日光浴するわたし。

それはお布団を天日干しにして殺菌するように。あるいはパン屋のトングが紫外線にさらされ滅菌するように。

わたしは布団だ！わたしはトングだ！と言わんばかりにわたしは強力な紫外線に晒された。

ノースバンクーバーには、サウナの外気浴に適したようなウッドデッキがある。

そこがひたすら陽当たりがよく、今日はめちゃくちゃ天気がよかったのでわたしは自分を殺菌しに行ったのだった。

わたしはここでひたすら自分を巣食う悪い細胞やウイルスを殺菌するたに、カナダの強力な紫外線に自分自身を布団のごとくさらしたのだった。

ひどい肩こりや頭痛、精神的にも不安定で無気力で自尊心が低いのも、わたし自身ではなくわたしの中にある35パーセントくらい巣食ってる悪い細胞のせいにして、そいつらに死滅させるために、2時間ほどそこで仰向けで横になった。

まぁ寝れないわな。土曜は家族連れで子どもたちが大はしゃぎで騒がしいから。

あるいは友達連れ、家族連れが楽しそうにこのウッドデッキやその周りではしゃいでる。

そんな喧騒の中にも関わらず、わたしは無言の殺菌に徹した。

リュックを枕にして、半袖になって、なんならジャージの裾を上げて手のひらを天にむけてなるべく紫外線に当たる皮膚の表面積を広げるようにして殺菌した。

その光景はシュール…と思いきや、この貴重な日光をありがたがるのはバンクーバー市民なら共通なので、同じようなソロ日光浴仲間はちらほらいるので安心です。

彼らだってのんびりひなたぼっこ♪してるんでないと思いますよ。わたしのように悪い細胞を駆逐してる人もいればビタミンDを生成するのに必死な人もいると思います。

こちらに住むととにかく太陽に対する執念が生半可なものではありません。

しかも無料ですから、これが酸素カプセルだったら30分いくらとか考えてしまうところですが、ドケチ根性のおれはタダで最大限の効果あげてやろう！と余計必死になるのです。

今殺菌が終了したのですがすごいすっきりして、ちゃんと悪い細胞やウイルスが駆逐されたのを実感しました。

おそらくカビとか生えてたに違いない。こんな雨だらけの湿気て暗い冬のうち1度も天日干しせず放置した布団のようなものを想像していただけるとよいと思います。

イメージが全てです。

仰向けになりながらわたしはずっと殺菌してるイメージをしてましたから効果は倍増です。

そして今日は朝から湯船につかったので自分からほのかに入浴剤の柚子の匂いがして、ちょうど殺菌後ということも相俟って「今あたし最強に清潔！｣ 澄み渡った気持ちになりますよね。

やはり殺菌して清潔な心境はとても心地よいものです。