いつものお散歩コースに久々に来て、どういうわけか若々しい人々の群れに飲み込まれ、なんだろう?イベントかなんかか?こんな平日の昼間から、まぁいいや、その群れに流れを身を任せ、お散歩コースから外れてしまった。
何話してるか、もうなんもわからへんだろうな、わかこも年老いたわ、と思いきやキムソクジンについて話してたのがちらっと聞こえてきたからなんか嬉しかった。センイルチュッカヘヨ!
そんなそんなでその群衆とともにたどり着いたのが、できたてホヤホヤの某大学の新しいキャンパスだったのだ。
ピカピカのアクリル窓越しに見える、洗練された図書館、3Dプリンター、お弁当のデリカッセンのトラック……
眩しすぎて、くぅーーーっと胸の奥が痺れた。
みんながんばってお勉強してるし、前途有望な無敵の若者がそんな真新しいキラキラしたところにいると、相乗効果でわたしに訴えてくる。
「おめぇの大学生活は糞でみじめなもんだったよなぁ!」ってね。
もう10年経つと、大学生活もうまく思い出せなくなってきてるけど、毎日眠くてやる気がしないのに理想ばっか高くてその理想と現実とのギャップに何もせずただ眠っていたことを思い出す。
なんというか、おそらく単純に言えば運動不足で身体を動かさなさすぎたのと、あまりにも暇で暇な時間のせいで思い悩みが肥大していったんだろう。
高校生活の時に思い描いたキラキラのキャンパスライフなんて一切なくて、とにかく怠くて眠くてしんどかった。
こんな人生の夏休みと言われる一番いい時期なのに、どうしてこんなに楽しくなくてかったるいのかと悩み焦ったけど、今思えばそれは年齢的なせいもあるし、単純に運動不足だったんだろう。
その時に比べて、今ある程度精神的に安定しているのは肉体労働だからという理由が大きいと思う。
高校時代も部活が嫌いだったけど、ハードで忙しかったせいで、ただ肉体を酷使してればよいことがかえって気持ち的には楽だった。しんどいけど、余計なことでは悩まないんだよね。
あんまり運動神経はよくないし、運動が好きなわけではないにも関わらず、頭を使おうとすると、途端にダメになってしまう。
頭の出来が悪いくせに、頭でっかちだからドツボにハマるんだな。
もし、わたしが大学生だった私に一言かけるなら?
「運動しろ。現実をみろ」
に尽きます。
あんなキラキラ見せられて、擦れっ枯らしのおれは大変気分が悪くなりましたが、そんなんただの彼らに対する外側からの貧しいイメージに過ぎず、こんなコロナでキャンパスに行けず辛い思いもしてらっしゃるんだろうから勝手な押しつけやめなさい!と言われそうだけど、あぁでもなんか大変大変って同情されていいな、わかこなんかだれからも同情されないよってくだらなすぎる理由で涙が出そうになる。
わたしは若い頃、とりわけ大学時代にひどい無気力に飲み込まれたしまったせいでなにも頑張れなくて、よけいに劣等感をこじらせてるだけだから気にしないでね。
うん、多分、今も運動不足のせいで、こんなにも情緒不安定なんだな。
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